Project
WeST CYCLE MARKET
Scope
Planning
Direction
Operation
新たな循環を創造する市場










GAS STANDのスペースを活用し、「ヒト・モノ・コトの循環を創造する」をテーマとした地域参加型プロジェクト「WeST CYCLE MARKET」を開催した。本プロジェクトは、将来この地に建設されるビルの計画および完成後の運用を見据え、地域とのコミュニティ形成やエリア活性化を目的として実施した取り組みである。大阪ガス都市開発とともに、都市における新たな賑わいや関係性のあり方を検証する実践的なPoC(実証実験)として企画し、企画立案からクリエイティブディレクション、会場構成、ビジュアルデザイン、出店者誘致、運営までを一体的に担った。 目指したのは、単なるマーケットイベントではない。人や活動が循環しながら、新たな関係性やエネルギーを生み出していく“場”をつくることである。本取り組みでは、次の3つを検証テーマとして設定した。 |人々が「行ってみたくなる目的」をつくり、新たな人の流れを創出すること |体験を通してエリアへの記憶や愛着、親近感を育むこと |地域やエリア活性化を担うプレイヤーとのコミュニティ形成につなげること これらのテーマを検証するため、フード・ドリンク、ワークショップ、マーケット、ポップアップ、トークイベントなど、多様なプログラムを組み合わせて展開した。これらは主催者だけでは成立しない取り組みであり、多様なプレイヤーが参加し、それぞれの活動や価値観を持ち寄ることで初めて実現するものである。そのため本プロジェクトでは、地域住民だけでなく、クリエイターや店舗、事業者など、多様な人々が関わる余白を意図的につくり出した。重要だったのは、単に集客数を増やすことではない。この取り組みに共感し協力してくれた人々との関係性を育み、その小さな輪を少しずつ広げていくことであった。結果として、その輪を中心に新たな人々が集まり、この場所にこれまで接点のなかった来場者を呼び込むことにつながった。 イベント参加者の多くにとって、この場所は日常的に訪れる場所でも、目的地となる場所でもなかった。しかしイベントをきっかけにこの地を訪れ、人と出会い、体験を共有することで、この場所への親近感や当事者意識が生まれ始めている。WeST CYCLE MARKETは、一度きりのイベントではなく、継続することに価値があるプロジェクトである。建物が完成する以前から地域との関係性を育み、小さな輪を広げながら、人や活動の循環を生み出していく。将来の建築やまちの運営へとつながるコミュニティの土壌を育てることこそ、本プロジェクトの本質である。
主催者|大阪ガス都市開発 企画/ディレクション/運営|team raw row グラフィックデザイン|4:00AM ワークショップ|緑空間制作所×TODAKA DESIGN STUDIO トーク|ハイパー縁側(東宝レオ) 写真|Shu Konishi



